商品名 神奈川県浜なしゼリー
内容量 170g
販売時期 通年(数量限定)
保存方法 常温・冷暗所(冷蔵保存を推奨)
使用果実 横浜産なし(生鮮のピューレ)

なし(梨)は、バラ科ナシ属の植物で、和なし、中国なし、洋なしの三種類があり、世界中で栽培される。日本語で「梨」と言うと通常はこのうちの和なしを指す。
日本でナシが食べられ始めたのは弥生時代頃とされ、アジア大陸から持ち込まれたと思われる。

なしの語源には諸説があり、中心部ほど酸味が強いことから「中酸(なす)」が転じた、果肉が白いことから「中白(なかしろ)」あるいは「色なし」、漢語の「梨子(らいし)」が転じたなどの説がある。

4月頃、通常は花弁が5枚の白い花を付ける。なしは本来蜂などによる虫媒花だが、同じ品種間では結実しない性質(自家不和合性)が強く、他品種との人工受粉が行われる。果肉は白色で、しゃりしゃりとした独特の食感が特徴だが、これはペントサンやリグニンという物質が果肉に蓄積した石細胞と呼ばれるものによる。

江戸時代には栽培技術が発達し、100を超す品種が栽培されていた。
明治時代には、二十世紀や長十郎が発見され、盛んに生産されるようになる。一時期は全国の栽培面積の8割を長十郎が占めるほどであったが、太平洋戦争後になると、幸水、豊水などが登場して人気を博し、その後一般的となった。
主要な産地は、収穫量3万トン以上の千葉県をトップに、茨城県、栃木県、福島県、鳥取県、長野県で、これらの県も1万トンを超える。

現在の主な品種は、早生種で最も生産量の多い幸水、幸水に次ぐ生産量の豊水、20世紀における代表的品種になるであろうと命名された青梨の二十世紀、特に優れた品種であることから、当時日本で一番高い山であった台湾の新高山(玉山)から名付けられた新高などである。

加工品としては清涼飲料水やシロップ漬けのミックスフルーツ缶詰、洋梨ほどではないがゼリー、タルトなどの洋菓子に利用されているし、梨ワイン、梨ブランデーも商品化されている。

浜なしは梨の品種名ではなく、横浜農協が商標登録したブランド名。
主な品種は、「幸水」「豊水」で、横浜農協果樹部から認定を受けた生産者が生産・販売をしている。規格や出荷容器などを統一し、講習会・巡回検討会などを行い、品質の向上と栽培技術の習得に努めてブランドの確立を図っている。

樹上で十分に完熟させてから収穫するという味のよさ、朝方収穫した果実をその日のうちに直売するという新鮮さ、大玉で糖度も高い品質の良さが評価されているが、ほぼ全量を直売で販売しているため、スーパーや青果店にはほとんど出回らない。