国産ももゼリー

桃はバラ科モモ属の木で、中国が原産とされ、食用、観賞用に世界各地で栽培されています。日本では縄文時代の桃核が出土していますが、江戸時代から食用として本格的に栽培が始まったようです。明治時代に中国から水蜜桃が輸入されるようになり、現在、流通している桃のほとんどはこれを品種改良したものと言われています。

桃の品種は数え切れないくらいありますが、品種で分けると、白鳳系、白桃系、黄金桃系の三つで、収穫時期で分けると、早生種、中生種、晩生種の三つになります。
桃は収穫できる期間が比較的短かいので、早生種の「ちよひめ」などから始まり、中生種の白鳳系、そして晩生種の白桃系へと順に品種が変わっていきます。

白鳳系は肉質が柔らかめで水分が多く上品な甘みが特徴で、白桃系は果肉が白く、肉質がやや硬めで日持ちが良いという性質があります。

主な産地は山梨県、福島県、そして長野県ですが、特に山梨県は全国の３分の１ほどを産出する最大産地です。そのほか、和歌山や山形、岡山などでもたくさん栽培されています。

桃は俳句などでは秋の季語となっていますが、食べ頃の旬は夏から初秋の時期です。